中村選手をナカなどと呼ぶな |
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2003年7月にイタリア・セリエAのレジーナに移籍したサッカーの中村俊輔選手は、同じくイタリーへ移籍した中田英寿と同様に、「中」で始まる名字です。
「それがどうした?」と言われそうですが、じつは中村俊輔の移籍にさいして、監督が「これから彼のことをナカと呼ぶ」と笑顔で言い放ったのです。これ、考えようによっては、ぞっとする話です。
サッカーといえば、国際試合の多い競技。当然、アラブ諸国との試合もあります。監督はご存知ないのかもしれませんが、「ナカ」などという名前で呼ばれる選手は、アラビア語ではひどい連想につながり、放送するのに困ってしまいます。「名前を変えないと出場停止にするぞ」と言われてもしかたありません。
心配のしすぎと言われればそれまでですが、たとえばサウジやチェニジアとの試合中に、観客が声をそろえて「ナカ」「ナカ」などと大声で応援したら、どうなることでしょうか。
私たちは、世界に通用する言葉といえば、すぐ英語を考えがちです。しかし話す人数でいえば、アラビア語はおよそ20カ国において、全人類の5人に1人が話し、もっとも人数が多いのです。そのつぎが中国語です。
日本では「中」のつく名字が多く、日本人は何の抵抗もありませんが、たとえば昔はやった「おーい、中村君」という歌は、アラブ人の前では決して歌ってはいけないのです。
人の名前もそうで、NAKのはいるナナコ、カナコ、ミナコといった名前の人は、アラブ人とおつきあいをするときだけは、ちがう名前を名乗ったほうが無難です。タナカ、ミナコなどと名乗ったら、NAKを2回も言うことになります。
中村俊輔選手は「ナカムラ」と呼ばれてすら心配なのに、ずばり「ナカ」とは何事でしょうか。こういうことを、だれもご本人に忠告してあげないのでしょうか。せめて私たち日本人は、彼をナカと呼ぶことだけはやめてあげてはどうでしょうか。
スポーツ選手の名は、あらゆる国で放送されることを考え、あまりにひどい連想をおこす名前で呼んではいけないのです。せめて名前のほうを縮めて「シュン」とでも呼ぶならば、ビルマ語以外ではほとんど大丈夫なのですが…。
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