二人の共通性  江角マキコと田中真紀子




 社会保険庁のコマーシャルにでていた江角マキコさんが国民年金の未納者だったというので、ちょっとさわがれています。この人の本名は江角真紀子で、衆議院議員の田中真紀子さんと同じ名前です。
 まずは、の字から…。
 
は、ヒシャクと容器をえがいたもので、もとは「満たす」という意味です。
 容器を満たすのは、お金でいえば、お金をプールすることで、私たち個人のばあいは預金、国でいえば税金とか年金でしょう。
 
は、たばねた糸と、折れまがる記号(メリハリをあらわす)をえがき、「糸口」「すじ道」をあらわし、紀元(はじまり)、紀行(道すじ)といった熟語もつくられています。
 そしてこのお二人にかぎっては、「プールするお金の道すじ」という意味の名前は、二人のぶつかったテーマとつながります。
 
田中真紀子さんは「公設秘書の給与はちゃんとはらったか」と、税金の使い道が問題にされ、平成14年にいったん議員を辞職しています。
 
江角マキコさんは、年金加入のための糸口、すじ道をつくるつもりが、「自分はどうなの?」と指摘されて、詰んでしまったわけです。
 
江角さんはすなおにあやまりましたが、そもそも売れっ子の芸能人は、自分で細かいお金の出入りなど把握できません。「払っていると思ってた」というのは、たぶん正直な発言でしょう。
 
江角さんがコマーシャルに出なければならないほど年金制度が危うくなったのは、保険料を払えない貧しい人が多く、また私たちの年金が湯水のごとくずさんに使われ、だれも責任をとらないためでしょう。そして根本的には「少子化」の問題があります。
 
日本は子供が大切にされる、子育てがしやすい国ではありません。出産に多額の費用がかかるうえ、産院、小児科医も激減し、保育園も足りません。子供が遊ぶための公園もほとんどなく、児童のすぐわきをトラックが走る危ない通学路はザラにみられます。しかも住宅がせまく、教育にお金がかかる国で、高い住宅ローンと教育費で、サラリーマンはとても多くの子供を育てられません。
 これらは、文部科学省や国土交通省も大きくかかわることで、厚生労働省が年金制度だけをいじりまわしたってなにも解決しません。「払え」「払え」と国民に言うまえに、政府や行政がやるべきことはヤマほどありますし、国民にあやまらなければならないのは芸能人ではなく、ほかにたくさんいるはずです。