Q 愛と書いて「き」とよめますか?
A 愛の字の読み方は「アイ・あき・さね・ちか・ちかし・つね・なり・なる・のり・ひで・めぐむ・やす・よし・より」です。厳密にはこの範囲しか読み方はありません。実際は愛媛(えひめ)という地名があったり、辞典によっては「めでる」「おしむ」という訓読みをのせているものもありますが、そういう読み方を名前に使えば他人に読めなくなります。
Q 「歩」で「ゆき」と読めるかについて質問したものです。先生の解答により理解はしたのですが、そうしますと先生の「名前の謎」のページの坂本竜馬のところに記載してありました山岡鉄舟さんの本名高歩(たかゆき)も、読めない字を読ませているという解釈でよろしいのでしょうか?
A 「名前の謎」をお読みいただきありがとうございます。漢字には人名にだけ使える「名乗り」という読み方がありますが、これは歴史上人名によく使われてきたという実績のある読み方の範囲で、法律で定めたものではなく、辞典によってやや範囲の決め方がちがう漢字もあります。つまり名乗りというのは固定されたものではなく、いわば多数決で範囲が動くこともあるわけです。ですから幕末の山岡鉄舟のほかに、歩をユキと読ませる実例が歴史上多かったなら、その読み方がいま名乗りの範囲に入れられていた可能性はあるのです。ただ残念ながら実例が少なすぎていまだに名乗りの範囲に入れられていませんので、いまの時代に歩をユキと読ませる名前をつけたなら、それはまちがった読み方だということにはなります。
Q 「燈」と「灯」とでは漢字の成り立ち、意味に違いはあるのでしょうか?新字と旧字というだけですか?
A 大変鋭いご指摘です。世間では「灯」の旧字が「燈」だということにされているのですが、じつはこの二つの字は成り立ちがちがう別の字です。丁は打、釘、汀(波がぶつかる所)の字に入っているように、ぶつかる、つき当たるという意味ですから、「灯」の字はもともと壁や柱に固定された火のことです。「燈」は火と登ですから、高い所にある火です。ただ意味が似ているために、同じ字の書き方のちがいのように混同され、今では持ち歩く照明まで懐中電灯と言ったりしますが、本来は別の字です。
Q 昔の人名で「歩」と書いて「ゆき」と読む方がいらしたのですが、そういう読み方は出来るのでしょうか?辞典等で調べてもそういった読み方はでておりませんでしたが、出来るならつけたいと考えております。
A 歩の字の読み方は「ホ・フ・ブ・あるく・あゆむ・あゆみ・すすむ」です。ほかの読み方はありません。
Q 名前で愛を「ちか」・優を「ひろ」と読ませるのはおかしいですか?
A どちらも正しい読み方のひとつです。ただし名前は、たとえ正しくても人が知らないような読み方であれば、社会で名前の役目を果たせなくなったり、常識とちがう読み方であれば(たとえば愛菜をチカナと読ませるなど)、おかしく見えることはあります。
Q 楪はゆずりはと読みますが、名前としてゆずりはの響きはどうかと思い、ゆずりと読ませたいと思っています。ネットで調べたところ、楪葉とも書くようで、楪でゆずりとも読めるのではと思ったのですが。楪をゆずりと読めない場合、最近多いぶった切りの名前に当てはまってしまいますが…先生はぶった切りの読みについてどうお考えでしょうか。私はあまり好きではないですが、世間では一般化されてもう普通なのでしょうか…。あと、楪をゆずりはと読める人は少ないと思いますが、ちゃんと読める漢字であれば名付けても支障はないですよね?
A 何かのまちがいではないでしょうか。「楪」の字はゆずりはとは読みませんし、そもそも名前には使えません。また一般論でいえば、まちがった読み方の名は論外ですが、たとえ正しい読み方の名前であっても人が知らない読み方であれば、社会生活で混乱や苦労がおきるのは同じことになります。だれもが常識で読める名前でなければ名前としての機能をはたせなくなります。
Q 3月に長男が生まれる予定です。川崎真武と書いてまさむと云う名前が候補に上がっているのですが字画で見て頂きたいのですがいかがでしょうか?アドバイスをお願いします。
A 個別の具体的な名前の是非については命名相談の範囲になりますが、字画で見る、ということになりますと、名前の専門家ではなく、占い師にお願いしなければなりません。ただし占いの流派が何十もあり、流派によってさまざまの答になりますから、一般的な答は決まっておりません。
Q 2月に次女が産まれます。美颯と書いて「みはや」にしたいと思っているのですが、「颯」という漢字の意味の中に「次第に衰えるさま」や「殺」という意味も含まれるというのを知り、本当に子供の名前につけてよい漢字と言えるのか悩み始めました。もうあまり出産までに日にちがなく、あせっています。先生のご意見をお聞かせください。
A 具体的な名前そのものの是非については命名相談の範囲になりますが、颯の字の成り立ちについて申しあげれば、立の字は「たつ」のほか「形にあらわれる」という意味をもつ字で、立証、確立、立身などの言葉にもなっています。立と風を合わせた颯の字は、サッと起きてまたしずまる風のことで、名前に使うことは支障ありません。読み方は「サツ・ソウ」です。なおのちの世に派生的に出た意味というのは、漢字そのものの意味とは関係ありません。
Q 子供の名前を清に草冠に來と言う字で(きよら)にしましたが、草冠に來の(らい)の字の意味が知らずにつけてしまい、あとで(荒れ地)とか言う意味だと知り、子供がかわいそうだと思いますがどうしたらいいでしょうか?
A たしかにいろいろな理由で名前に適した漢字とはいえませんが、漢字の意味だけについてなら、蓬莱(仙人の住む山・宮殿)という言葉から取ったと説明すればイメージは良くなります。
Q 「創」には、刃物で傷を付けるとか切るという意味もあるようです。人名には相応しくないのでしょうか?
A 「創」は、刃物を使って細工し、加工してものを作ることで、「成」「哉」などの字と同じ成り立ちの字です。人名には向く字です。
Q 「柚杏(ゆあ)」とつけたいのですが、名前の両方に“木”が入るのはよくないと言われ悩んでしまっています。(姓に木はつきません。)他の漢字の候補も出してはみたのですがどれもしっくりくるものがなく、もう産まれてしまうのに!と焦っています。
A 具体的な候補名につきましては命名相談の範囲になりますが、名前の字の組み合わせに関して一般論を言えば、意味の悪い熟語にさえならなければ字の組み合わせ自由に決めればいいことで、良い、悪いの基準はありません。それよりもいけないことは、他人と名づけの話をして候補の名前をしゃべることです。素人意見や他人の好みなど聞いても、名づけが混乱するだけで決してよい結果にはなりません。くれぐれも自重してください。
Q 名字の最後に「つ」が付き、検討している名前の真ん中にも「つ」が付きますが、名字と名前に同じ「つ」が入っているのは気になるでしょうか?あとローマ字表記にした時にtsuが二つ入るのはしつこい印象でしょうか?
(例えば・・むらまつなつき・muramatsu natsuki)
A 氏名から受ける印象、バランスのよし悪しというのは、人によって感じ方
がちがい、基準はつくれません。それが人それぞれの名前の好みです。自分でおかしいと感じながら名づけをするのはいけませんが、まったく違和感がなく、納得できるならかまいません。他人の印象を聞いて歩くとかえって名づけが混乱します。
Q 名字が○松と申します。名前に○樹と付けたいんですが、松の木へんと樹の木へんがだぶるのは特に問題ありませんか?
A まったく支障ありません。そのような口出しをする素人さんもよくいますのでお気をつけください。
Q ’郎’という字の画数は新字で9画、旧字で10画のようですが、自分で字画を見ながら名付ける場合、9画、10画のどちらを採用すればいいのでしょうか?数え方で姓名判断の結果が大きく変わってしまうことが不安です。
A 占いの流派によって字画の数え方、判断はまちまちで、結果はちがってくるのは当然です。占いにどれがいいとか悪いとかはいえませんので、占いをするならご自分で適当に流派を決めるしかありません。
Q 「晴士郎(セイシロウ)」という名前を付けようと考えているのですが、「士」も「郎」も共に「おとこ」と意味があるようですが、同じような意味の漢字が続くのはおかしいでしょうか?
A 同じ意味の字が続くこと自体は支障ありません。士は男性を意味する字で、郎は「伸びる」の意味ですが、それから「スマートな男」という意味も出ました。
Q 「蒼」の字は音読み訓読み名乗りで「そう、あお、あおい、しげる」でいいのでしょうか?
A 正しくは「ソウ・あお・しげる」なのですが、実際には1字名前では、ソウと読む男の子、アオイと読ませる女の子がいますので、男女まちがえる恐れはあります。
Q 母の姉の孫=いとこの子供と同じ名前(漢字は違います)を付けると母に言うとものすごく嫌がられ、口論になってしまいました。気に入っており、いとこも別にかまわないし嬉しい、と言ってくれましたが、近くに住む母はこれからも私達の子供に接する機会が多く、このまま付けてしまっても良いか、それともしこりを残さないためにも別の名前にしたほうがいいか迷っています。他にあまりピンと来る名前が無いので、あと数日で提出ですが大変苦しんでいます。アドバイスをお願い致します。
A 名づけは親が後悔しない名づけであること、そして本人や社会の人に迷惑をおよぼす難点が無いかどうかが大切なことです。候補の名前を不用意に第三者にしゃべってはいけませんし、第三者が口をはさむのもいい結果になりません。一般的には親が納得して届けたあとは問題は残りませんが、第三者の意見にしたがったほうがしこりは残ります。
Q 第1子が産まれます。夫婦一致で名前を「蘭(らん)」にしたいと考えていますが、祖母から草冠は花が枯れるという意味から避けるようにと言われてしまいました。響きも可愛い感じも気に入っていたのに、その話を聞いてから気になってしまい、「つけない方がいいのか」と悩んでいます。草冠は避けるべきなのでしょうか?枯れるという意味を本当に持っているのですか?
A 昔の無医村で子の病死を恐れたことから「花や植物にかんする字は枯れる」「季節の字は移り変わる」などと連想ゲームが語られたことのなごりです。名づけの知識とは関係ありません。ただ、候補の名前を不用意にまわりにしゃべりますと、占い、迷信のたぐいの話をあびせられることが多いですから、その点は反省する必要はあります。出生届を出してから事後報告するのがよいでしょう。
Q 今年生まれた娘に「真帆」と名付けました。響きが気に入り、他に真穂・真歩・茉歩・・・など検討しましたが、夫が「帆」の字を気に入った事、苗字と続けて書いた時のバランス・漢字の説明のしやすさのほか、「真帆」に「追い風を全面に受けて張った帆」という意味がある事を知り、キラキラとした海を走る船が思い浮かんで、素敵だと思った事が決め手でした。出生届を出してしばらくしてから牧野先生のサイトを見つけたのですが、願いをこめる名付けは危険だと知り、「真帆」という熟語をそのまま名付けてしまった事が願いをこめる名付けに当てはまらないか、悪い結果を招かないか心配になりました。また、「真」の字は男女共に使われる字なので先生の著書には載せられていないと読んだ事も心配です。苗字との字画はよくないのですが、親が気に入った名前が一番だと思い名付けました。真帆の意味を考えないように娘の名前を呼べば大丈夫でしょうか?
ご意見・アドバイス、よろしくお願い致します。
A ご質問の趣旨がわかりにくいのですが、「苗字との字画はよくないのですが、親が気に入った名前が一番だと思い名付けました」というのは正しい名づけの方法です。また願いをこめる名づけが危険だというのは、たとえば「真実を語る人間になってほしい」という願いからスタ-トして真の字を使う、というような名づけで、今回の場合はマホという響きからスタートした名づけですから、同じ真の字を使ってもまったくちがう名づけです。
また「真」の字は男女共に使われる字ですが、だから名前にいけないとなどと書いた覚えはありませんし、著書にも「真帆」をはじめ、真のつく名前をたくさんのせています。
(注)なお最近、真の字に悪い意味があって名前に向かないと本に書かれたり、真の字は死人の首をあらわす、などというまちがった説明がTVで流されたりしていますが、素人さんのまきちらす話を信じることは、願いをこめる名づけ以上に危険ですからご注意下さい。
Q 一、二年前に牧野先生に「名前の研究」についてこの欄でお聞きした高校生です。前回はありがとうございました。私は文系で今年受験を控えているのですが、名前ひいては漢字については文学部がふさわしいのでしょうか。また、わかりやすい国家資格が名づけに関してある訳ではないのですので、今後の目標をどう打ち立てればよいのでしょうか。日頃は頻繁に広辞苑や漢字源を引くようにしています。
A 再度ご連絡ありがとうございます。はっきり覚えております。進路、目標というのは決して他人の意見で決めてはならず、自分自身が納得できるように決めなければなりませんが、ただ多少の参考になるのでしたら、個人的な意見でよろしければ申しあげます。
名前の研究には漢字、歴史、宗教、法律、心理についての研究が必要ですし、そのうち法律以外は大学では文学部で扱うことになってはいます。ただし大学で習う知識がそのまま名前と直接つながるわけではないので、受け身で考えてはいけないと思います。
名前の研究をするなら、すべてのことを名前という視点から見ていくことになり、日々、自分のぶつかる疑問、自分の思いつく発想から自分自身の研究を構築していくことになります。他人が教えてくれることではありません。
たとえばある港町で鯛(たい)という表札を見て、「なぜそういう名字があるのか」という疑問をもったとき、それは徳川幕府がどうやって日本を治めたのかというテーマにさかのぼり、ザビエルが日本に布教に来たこととも関係してきます。そういう歴史、宗教の見方をだれが教えてくれるでしょうか。
個人的な体験をふり返っても、もし自分が文学部を出ていたら、漢字の成り立ちについて今のような独自の研究はできなかったと思いますし、理工学部を出ていたので気のついたこともたくさんあります。自分のとりくむ研究テーマは、必ずしも学校制度と結びつける必要はなく、日々、周囲にたくさんのヒントがあり、どんな知識や体験が役に立つかはまったく予想はできないものです。ふだん広辞苑や漢字源にふれる習慣のほうこそ大切なことです。
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Q 最近よく変った人名を見られるんですが・・その中でネットで検索をしてみたら「黄泉(よみ)」という名前が出てきました。黄泉は意味的に‘死人が集う場所‘とされていますが 別の意味で‘帰る所‘と呼ばれていることが分かりました。発音も呼びやすくて分かりやすいのですが・・・黄泉と言う名前は人名に出来るのでしょうか? 気になったので書いてみました。
A 名前は常用漢字か人名用漢字が使われていれば、どんなひどい名前であろうが禁止する法律はありません。たとえば「明美」をバケミと読ませて男の子につけることも、法律は禁止していないのです。名づけは刑法とちがって、正常な大人が常識でやらないようなことまで、わざわざ法律で定めていないわけで、だから常識をすてていいよ、ということではありません。
ただ変わった名前にこだわる場合、親の常識を疑われるような名づけをしてしまうことも実際にありますし、巷にはひどい情報が土石流のように流れているのも現実ですから、それは充分お気をつけ下さい。黄泉(コウセン)は地下水のことでもありますが、一般には死者の世界、冥土を意味し、日本では「よみ」という日本語をあてて読まれます。ただ人の名前というのは本人が喜んで使うことができ、社会生活で支障が出ないということが大切です。これが基本であり常識です。
Q 夏産まれの男の子の名前に『柊』という字を使いたいのですが、季節を無視した字はよくないでしょうか?
A 生まれる季節と名前の字を合わせる必要はまったくありません。冬の季節が好きだから、あるいは柊の字が好きだから柊の字を入れる、というのも立派な名づけの方法です。
Q 某雑誌の企画で先生にいくつか名前を見ていただいたのですが、ご回答の中に「役割」という項目がありました。私が挙げた漢字と名前の「役割」は全て△だったのですが、この「役割」というのはどのように診断し、どのように影響するものなのでしょうか。△というのも気になっています。
A 回答にも説明が書いてあると思いますが、名前が読みやすいか、男女をまちがえられないか、活字に変換できる字か、電話などで説明できる字か、など社会できちんと名前としての役割をはたし、他人に迷惑をかけることがないかということです。そこに難点があれば判断が△になりますし、あきらかにまちがった読み方の名前など、大きな難点の場合は×になることもあります。
Q 祖父の墓石に風と書かれているのですが、ご加護があるようにと考え名付けに使うつもりでしたが反対されました。やはりお墓の文字は駄目なんでしょうか?
A 最近は故人の好きだった1字を書いた墓石(無家名墓)がよく作られます。墓石の字だということと、人の名前に向く字かどうかは関係のないことです。ただ子の名前というのは、親が本音で気に入った字を使うのが基本であり、「ご加護があるように」とか「反対されたから」という発想自体が他力本願になって、あまりうまい名づけとはいえなくなります。
Q 「りょうせい」と名づけたいのですが、先生の本を参考に画数であわせ、陵誠と凌誠と崚誠で迷っています。陵と凌と崚、この3つの漢字にはどのような意味合いがありますか?先生は、この3つの名前ではどれがお勧めですか?
A 著書のご愛読ありがとうございます。本では占いのお好きなかたのために字画を合わせる方法なども書いていますが、必ず占いにしたがって下さいという意味ではありません。希望のよび名でつける名づけと、占いにしたがう名づけ(希望の名を自由につけられなくなる)は両立しにくい名づけです。
具体的な候補名につきましては命名相談の範囲になりますが、字についてご説明しますと、陵、凌、崚の字の右側の部分は「高い所」という意味であり、陵は高い丘、凌は氷のとがった部分から「ぬきんでる」という意味を派生し、崚は山の高い部分(峰)の意味です。いずれも悪い意味ではありませんが、電話などで説明しにくいという使い勝手の悪さがある字です。
Q 「彪真ひゅうま」と名づけたいのですが、彪という漢字の意味を教えてください。子供の名づけに意味を持たせたいのですが。名づけをするにあたって、響きから入って漢字を調べました。漢字のバランスはとても気に入っています。
A 彪は虎と光(光や模様を意味し、形、影、彫、彩などの字に含まれる)を合わせた字で、虎の皮のようにあざやかであることを意味します。
Q 「杠(ゆずりは)」という名前を付けたいと思ったのですが、漢字が名前に使えません。戸籍上は「譲葉」とし、普段は「杠」を使用する、ということは可能でしょうか?7画にした方が運勢が良く、「譲葉」は画数が多すぎるのでよくないと考えています。
A 戸籍の本名と別の名前を作って使用できるか、というご質問になりますが、これは法的には違法行為になりますが、違法だということを知る人は少なく、罰則規定もありませんので、実際は野放しです。
ただし作品を発表するためのペンネーム、芸名、雅号などを作って名乗ることは法的にみとめられており、その作品発表は必ずしもお金をもうけるとか、生計を立てるとかいう条件もありません。つまり趣味でもいいわけです。ふつうは本人が作る名前ですが、親が作ってはいけないという規定もありません。
今の時代はだれしも作品発表をすることは多いわけで、そのための名前をつけて使うことはできますし、使用する漢字についても制限はありません。
Q カタカナの名前が候補に上がっているのですが、将来漢字に変換出来ないことで子供が嫌な思いをしないか気になります。
A カタカナ名前を本人が気にいるかどうかは未知のことですが、カタカナ名前の注意点は知っておかれるといいでしょう。それは、
①カタカナ名前はめずらしいので芸名のようにみえやすい
②コとユ、シとツなど似ていて読み間違えやすい字がある
ということです。そのことをわかった上でおつけください。
Q 先生のお名前にも使われておられます「仁」の字は天皇家 男子の通字で避けた方がよい、と聞いた事があります。先生のご意見をお伺い致し度。なお、私自信も名前に「仁」を使っているので子供に使うとまさしく通字になります。しかし、「ひと」とは読ませんし、私の名前でも「ひと」とは読んでません。
A 名前の専門家から見た場合、仁の字そのものが良いとか、いけないとかいう区別はありません。問題はどんな感覚で、どんな動機でその字が使われるかで、それによって大きなちがいが出ます。道徳心とか、従順な態度とかいうものにこだわって使われた場合は、親子関係に亀裂が生じることもあります。非常に読み方の多い字ですが、名前では「ジン」「ひと」「に」などの読み方が使われることが多いようです。
Q 先生の著書の「幸せを呼ぶ赤ちゃんの名づけ」で名前をきめて娘ももう2歳になりました。今更ですが、最近インターネットで字画のHPで娘の名前を入力してみたところ、先生の著書とは全く異なり、「凶や大凶」といった結果が出てきてしまいとてもショックうぃ受けてしまいました。私の憶測では、名前に「那」という字があり、どうやらオオザトの画数が3画から7画くで計算されているようです。昔の字体なのでしょうか。確かに娘の漢字に迷いました。今後、どのように字画を数えて、信じていけばよいのでしょうか。今の字体で画数とみなして良いのでしょうか。字画で子供の人生が決まるわけではありませんが不安になりました。どうか教えて下さい。
A 著書ご愛読いただきありがとうございます。著書でもご説明しておりますが、字画の数え方は占いの流派によってまちまちで、はじめから字画のよい氏名、悪い氏名というのが世の中にあるわけではありません。名前の専門家は、字画占いにしたがいたいという方には、あるひとつの方法で字画の合う名前のリストは提供しておりますが、占いそのものを信じて下さいということは絶対に申しあげません。占いを信じるかとうか、またどの流派を信じるかは個人のご自由です。ただ、わざわざ悪い判断になる流派を信じてもご自分が気分が悪くなるだけで、何の意味もないと思うのですが、いかがでしょうか。
Q 新という字でしんたと当て字にするのは無理でしょうか?とめ字を(た)にしたいのですが 苗字に大という漢字が含まれておりバランスが悪い気がします。
A 新の字の読み方は「シン・あたらしい・あらた・にい・あきら・すすむ・ちか・はじめ・よし・わか」です。そのほかの読み方はありません。なお世間ではまちがった読み方の名を「あて字」と呼んで、名づけの一種のように言われたりしますが、専門家はまちがった読み方の名前に絶対に賛同することはなく、またバランスという、人によって感じ方のちがう問題に立ち入ることもありません。
Q 女の子ですが、どうしても「ゆうき」と付けたくて漢字は優希です。でも、男の子に間違われることはよくあります。やはり法則に反してるのでしょうか。
A べつに名づけに法則はありませんが、たとえば優希という名はユウキと読ませて男の子に、またユキと読ませて女の子につけられます。このように男女両方につけられる混性名前というのがあって、社会で混乱がおきている、という現実はあります。ただつけた名前は原則として変えられませんから、すんだことをいつまでも心配しても意味はないでしょう。
Q 先生の著書(男の子 女の子 幸せ名前大辞典)を、読ませていただきました。女の子→イメージで決める→音楽、を拝見したところ「みなみ」という読みで数種類候補を挙げられていました。響きが良いと感じているので命名候補の一つなのですが、候補の漢字を見てもあまり音楽が連想できず、自身の中では音楽と「みなみ」が結びつきません。差支えなければ、何故、イメージで決める→音楽に「みなみ」という候補があるのかをご教示いただけませんでしょうか?
A 著書ご愛読いただきありがとうございます。大呂(たいりょ)、林鐘(りんしょう)、南呂(なんりょ)、夷則(いそく)は中国の音階の名であり、平調(ひょうじょう)は雅楽の音階の名ですので、これらの字は一応音楽に関係する字ではあります。ただし音、歌、響、琴、笙、鈴などの字ならいかにも音楽のイメージはありますが、音階の名というのは一般に知られていませんので、名前に入れても他人が音楽を連想することはないでしょう。
Q 「和」と言う字を使った男の子の名前を考えております。和が「強く結束し永久に壊れる事が無く続く」と言う意味を込めた漢字を合わせたいと思ってます。
すぐに思いつくのは「久」や「悠」ですが、他にこの様な意味をもった名付けに
ふさわしい漢字はあるでしょうか?
A 「強く結束する」という意味をもつ字は邦、吉、結、邑、錬などの字があります。「永久に壊れることがない」という意味をそのままあらわす漢字はありませんが、「保存する」という意味を含む字は康、真、恵、実、貞などの字です。ただし漢字のもつ本来の意味というのは辞典ではわかりませんし、また本人が名前の字の意味のとおりになるわけではありません。まじない的に意味を込めるとかえって結果が裏目に出ることも多いので注意が必要です。
Q 自身の名前が『友子』であり、非常にいい名前をつけてもらったと思っています。女の子が生まれたら同じように~子という名前をつけたいと思いますが、最近の名づけでは少ないようです。年配の方に多いような漢字は使わないよう気をつけますが、やはり年配者と間違われるのでしょうか?
A 「子」のつく名前は、いま人気の現代的な名前もあれば、まったくつけられなくなった名前もあります。まったくなくなった名前をつければ年輩の人の名前に思われますし、本人がいやがるおそれもある、ということにはなります。
Q 漢字は違うのですが、姓の最後の音と、名前の最後の音が一致する命名は、避けた方が良いのでしょうか?(苗字が二つあるように聴こえるから避けた方が良いのではという意見があったのですが、プロの視点からしていかがでしょうか)
A しつこく聞こえるといっていやがる人もいます。ただ氏名の響きは人それぞれの好みがちがいますので、基準というのは作れず、逆にプロは人の好みの問題については立ち入ることはありません。
Q 旋「せん」と書いて、「ぜん」と濁点を付けて読ませたりすることは良いのでしょうか?また今年から常用漢字となった「羨」は、うらやむというイメージが強く名前として好ましくないのでしょうか?
A 漢字は熟語の下にきた時は濁音で読むこともあり、珠(シュ)が真珠(シンジュ)になったり、果(カ)が因果(インガ)になる、という例はあります。ただし熟語とちがって名前の場合は、無理に濁音にしますと、たとえ出生届が受理されたとしても、他人に読めない欠陥名前になります。
「羨」は成り立ちを言えば、羊(食肉)を見てよだれを出すことで、「うらやむ」という意味で使われてきた字です。たしかに名前に入れるような品のいい字ではありません。
Q 子供の名前に「飛」が一文字まざっているのですが申請を出したあと、親戚に昔から[飛」という漢字が入っているとあちこち飛び回り最後には家に帰って来ないと言われたのですが本当なのでしょうか?
A 根拠のない連想ゲームにすぎませんが、他人の口出しに惑わされますと、その不安定な気持ちがお子さんに伝わることがありますので、そのことのほうをお気をつけください。
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Q 回答ありがとうございました。「心」「紅」の漢字の成り立ちや意味で名付けによくないものはありませんか?
A 「心」は心臓、「紅」は赤い糸をあらわす字で、悪い意味はありません。ただ名づけのさいには、字そのものが気に入っていることが必要です。裏に不安感、欠乏感などがありますと、それがそのままお子さんに伝わってよくない結果になることもあります。(たとえば、自分の心を人にわかってもらえなかったから、心のわかる子になってほしい、など)
Q [陸」という名前がいいと思っているのですが、漢字辞典をみると、「ぐずぐずする」という意味がありました。「陸陸」は、ごろごろところがっているさま。いくつもあって平凡なさまと書かれていたり、安らかなさま、満足のいくさまと書かれていました。「陸」という字は、あまりいい意味ではないのでしょうか。
A 「陸」はもともとは「高くなった所」をあらわし、海より高くなった所の意味で使われました。「ぐずぐずする」という意味はなく、悪い意味の字ではありません。「陸陸」は起伏が多いということです。よく誤解されることですが、字を組み合わせて別の意味の熟語が作られるので、熟語から字の意味を考えるとまちがえます。
Q 女の子に「心」という字を使った名前を考えています。名乗りで「み」と読むとあったのですが、間違いではないでしょうか?また「紅」は「あか」と読みますか?
A 「心」の名乗りには「み」という読み方も含まれ、「紅」の名乗りにも「あか」という読み方が含まれますので、間違いではありませんが、読み方のわかりにくい名にはなります。
Q 予定は女の子なのですが、私たち夫婦が音楽が好きなため「音」という字を名前に入れたいと考えています。読み方は「ね・と・おと」などがあると思うのですが、詳しい意味と、名前に使う上での注意点などがあれば教えてください。
A もともと「音」は人間の発する声をあらわし、「声」のほうが楽器を音をあらわす字でしたが、今は意味が入れかわって使われています。「音」はほとんど女の子にしか使われない字ですが、使い方によっては男女両方の読み方がでることがあります。
Q 女の子の名前で「葉」という名前をつけたいのですが、インターネットの姓名判断では、12画で判定されたり、13画で判定されたりします。どちらが正しいのでしょうか?無知で申し訳ありませんが、教えてください。よろしくお願いします。
A 占いの世界にはたくさんの流派があって、流派によって字の画数の決め方がちがいます。クサカンムリを3画に数える流派もあれば、4画に数えたり、6画に数えたりする流派もあり、「葉」の画数も当然流派によってマチマチになります。占いの流派のちがいは、いってみればトランプの遊び方のちがいみたいなもので、どれが正しいという言い方はできません。
またそれ以前に、好きな漢字を使う名づけと、占いにしたがう名づけは、逆発想でなかなか両立しません。もし占いにしたがう名づけをしたいのであれば、適当に流派を決めるしかありませんが、名字と字画の合う名前しかつけられなくなりますから、好きな字を自由に使うことはできません。
なおご自分を無知だなどと思わないでください。名づけの知識をもった人など、はじめからどこにもいません。世間では占いの話ばかりが土石流のように流れており、名づけの専門知識、質のいい情報をさがすことは、だれにとってもむつかしいのです。
Q 子供の名前をつけて、もう出生届も出してるんですが、名前の漢字がどうしても変えたい場合は変えれるんですか?名前の読みが、アニメのいじめられキャラの呼び名にも読めてしまうので名前の漢字だけ変えられますか?
A 戸籍に登録した名前の読み方を変えることは、正しい読み方であれば可能ですが、字そのものを変えることはできません。例外として、社会的に不利益を受けて苦しんでいるような事情(正当事由)がある場合にかぎり、家庭裁判所に改名の申し立てをする方法もありますが、ハッキリ言って裁判所でアニメや字画占いなどの話をしても、娯楽とみなされ、正当事由とはみなされないでしょう。
Q 「柚」の漢字の音読み訓読み名乗りの読み方をそれぞれ教えてください。
A 柚は音が「ユウ・ジク」、訓が「ゆず」で名乗りはありません。
Q 名字に菊という漢字が入っています。産まれてくる女の子の名前に柚の漢字を使いたいのですが名字が植物系の場合名前に他の特定の植物をあらわす漢字はさけた方がいいですか?
A まったく問題ありません。そのような口出しをする素人さんがよくいるようですので、そちらのほうをお気をつけ下さい。
Q 朔という漢字は先生の著書では特にオススメの文字と言うわけではないようですが、悪い意味などがあるのでしょうか?また、読み・名乗り読みはどんなものがあるのでしょうか?
A 朔は「月のはじめにもどる」、つまり1日の意味で、萩原朔太郎のファンのかたが名づけに使うことがありますが、説明のむつかしい字ですので、名前の実例にはあまりのせていません。読み方は音は「サク」、訓は「ついたち」、名乗りは「きた・はじめ・もと」です。
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Q 先生の著書(男の子 女の子 幸せ名前大辞典)を、読ませていただきました。女の子が産まれたので「真優(まゆ)」とつけたいのですが、本の中の「呼び名で決める 呼び名にあてはまる漢字リスト」という項目の中に「真」が入った名前がありません。「真」にはあまり良い意味がないのでしょうか?
A 著書ご愛読いただきありがとうございます。専門家が名づけの本を書く場合は、たとえほかの本にのっていても難点のある名前はのせません。「真」の字の意味が理由ではなく、たとえば男女の読み方が出てまちがえる可能性のある名前などはすべてのぞかれています。
Q 之の読み名乗り読みを教えてください。
A 之の読みかたは「シ・の・これ・ゆく・いたる・くに・これ・し・つな・の・のぶ・ひさ・ひで・ゆき・よし・より」です。
Q 耀は「あかる」と読めますか?人名に適していますか?
A 輝の読み方は「キ・かがやく・あきら・てる」です。正しく使えば人名にさしつかえありません。
Q 男の子の名前に『亮』の字をつけたいのですが『あき』と読むでしょうか。名づけの読みには載っていますが、漢和辞典には載っていないのですが。また例えば『芳人』を『よしひと』のように『人』を『ひと』と読ませることはどうお考えでしょうか。最近は『と』としか読まない場合が多いようなので悩んでいます。
A 亮は音で「リョウ」、訓で「あきらか」、名乗りで「あき・あきら・かつ・きよ・きよし・すけ・たすく・とおる・ふさ・まこと・よし・より」の読み方がありますが、名乗りはのせていない辞典もあります。「人」は最近の名前ではほぼ百%「ト」と読まれますから、ヒトと読ませる場合は読みまちがえをされる覚悟はいります。
Q 男の子の名前に『玄』という漢字を使いたいのですが、人名にふさわしくないでしょうか?奥深い、静か、天空の色という意味が良いなと思ったのですが、漢和辞典で調べると、くらい、かぼそい、あてにならないなどの意味もあるようなので。また、父はあの世とか黄泉の世界を現すような意味もあるのではないか?と言います。天のことを意味するとはそういう意味合いで使われている漢字なのでしょうか?
A 辞典というのはいろいろな時代や地域で使われた意味をならべているだけですから、字の本来の意味がわかりにくいのです。「玄」の字が作られたときは細い糸を描いた象形文字で、「細かい」「見えにくい」の意味です。良い、悪いの分類はできません。細い糸を意味する絃や弦の字に含まれ、また舷は上から見えないフナベリのことです。眩は目がくらむことで、畜は本来は細かいたくさんの収穫物をたくわえることです。
Q しんにょうの画数について、三画と四画にわかれているのですが、姓名判断をする折、戸籍に書かれているほうで画数を数えるのか、普段使っている方で数えるのか迷っています。ある本には運勢は普段使っているほうに幸せが宿ると記載されていたのですが、どうなのでしょうか?。すみませんが教えていただけますでしょうか。
A 占いにはたくさんの流派があって言うことはちがいます。姓名判断だけでも30近い流派があり、画数の決め方、字画の数え方、判断はまちまちです。名づけのときに占いにしたがう必要はないのですが、もし占いにしたがいたいのであれば、流派をひとつに決める必要があります。占いにどれが正しいとか、すぐれているという比較はありませし、名前の専門家で占いを信じる人はいませんので、専門家が答を教えてはくれないでしょう。ご自分で適当に流派を決めるしかありません。
Q 晄という字は人名に適しますか?
A とくに大きな難点はいえませんが、平成16年に名前に使えるようになってからもほとんど使われず、人に知られていない字です。「晃」と同じ字でふつうはこちらが使われます。
Q 耀という字はひかると読めますか?
A 耀の字の読み方は「ヨウ・かがやく・あき・あきら・てる」です。
Q 大空のような清々しい人となってほしい、年齢とともに深みのある人になってほしいという願いをこめて、「蒼」という字を使いたいと思っています。この「蒼」は、良くない字だと記載しているサイトもあります。漢字の成り立ちや意味などをご教授願いますか。
A 情報の質をたしかめるのはよい心がけです。「蒼」の字は草と倉を合わせ、倉庫に保管された植物(おそらく染料の素材)のあおい色を意味する字です。ちなみにつくられた染料のあおい色が「青」です。どちらももとは空のあおさをあらわす字ではありませんが、悪い意味はありません。蒼はとくに最近人気の字です。
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Q 名付けの本に、翔太→翔大(ショウタ)のように「大」(ダイ)を(タ)と読む名前がありますが、これは正しい読み方でしょうか?
A 大の字は読み方が多いですが、「タ」も正しい読み方のひとつではあります。ただしまちがいではなくても他人にわかりにくい、まちがえやすいというのは名前の難点になります。大変失礼ですがそういう名前をのせているのは素人さんレベルの本なので見ないほうが安全です。
Q 子供の名前を大空でソラと名づけたいと思っているのですが、大空(そら)は名前には可能でしょうか?
A 「可能」というのはどういう点でのことが不明ですが、大はソとは読まず、空はラとは読みません。ただしふりがなの正否は審査しない役所も多く、出生届を出すことが可能かどうかについては出してみないとわかりません。
Q 女の子に「つむぎ」と名づけようと思っているのですが、漢字が決まりません。「紬」「紡」の意味を教えてください。平仮名による名づけは考えていません。苗字の画数が簡単なので、紬、紡に葵・生・凪の当て字も考えているのですが、やはり一文字の紬か紡の方が良いのでしょうか?
A 具体的な候補名についてのお話は命名相談の範囲になりますが、一般的なお話として紬、紡の字の意味をご説明します。由は細い容器をあらわす字で、「ひき出す」という意味があり、紬は「糸をひっぱる」という意味です。方は十字形の道具をあらわし、「交差する」「はり出す」の意味があります。紡は糸を交差させて布を織ることです。どちらも一般に使われている意味とほぼ同じです。なお名前の文字数は個人の好みであり、良い、悪いの一般的な区別はありません。
Q 女の子の名前で,「捺(なつ)」という漢字は名前に適しますか?辞書では「手で押さえる・書法の一つ」くらいしか意味が出てきません。この漢字の成り立ちに悪い意味などはありますか?
A 「手で押す」という意味で、悪い意味はありません。ただ、手と奈でなぜそのような意味になったのかは謎で、解読されていません。「示」は祭壇をあらわし、奈は祭壇に飾る植物で、リンゴの一種ともいわれています。祭壇にかざるとき、容器ではなく盛土にさしたことから、捺に「押す」の意味がでたとも考えられます。名前にはあまり多くは使われませんが、使って支障のある字ではありません。
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Q 「夏」という字を使った名前が候補に上がっているのですが,春夏秋冬を名前に使うのはよくないという話を聞きました。何か根拠はありますか?
A まったくありません。戦前の農村で「花をあらわす字は散る」だの「季節をあらわす字は移り変わる」だのと幼稚な連想ゲームがはやった時代があり、いまだにそんなことを布教して歩く人が残っているというだけです。
Q 名字と名前が真っ二つに割れてしまうのは良くないのでしょうか?
A 人それぞれの好みです。好みと、善し悪しはまったくちがうことですが、世間の素人さんのなかにはその区別ができず、自分が好きでないことを「良くない」と言って歩く人がいますからお気をつけください。他人の好みなど聞かなくてけっこうです。
Q 子供には色々な世界を見て、視野を広げてほしいと願い、英語でも日本語でもある名前に、自分たちの好きな漢字を当てはめて付けました。最近になって何となく姓名判断のサイトを見ていて、子供の名前を入力したら、最悪なことが分かりました。流派によって、吉凶が違うことは知っていましたが、あらゆるサイトで凶数・最凶数と書かれていて、今さらながら気になってしまいました・・「この画数は名付けには使わないほうが良いでしょう」と書いてあるものまでありました。そんな画数もあるのですか?
A 「字画を気にしたほうがいいのですか」というようなご質問はよくありますが、大変申し訳ないのですが、占いを信じる、信じないは個人が自由にお決めになることですので、本来は他人に聞くことではありません。ただ、つけた名前は変えられませんし、どんな名前をつけようがどこかの流派だ悪く言われますから、考えてもあまり意味のない話ではあります。なお名前の専門の研究家は占いを娯楽、ゲームとみなしており、占いを信じる人はいません。
Q 人気の高い「彩」という字なのですが、「いろ」とは読めないのでしょうか。
A 彩の字の読み方は「サイ・あや・いろ・たみ」で、この中の読み方であればまちがいではありません。ただ人の名前ではほとんどがアヤと読み、名前に彩の字があればだれしもアヤと読みますから、ほかの読み方では人に読めない名になります。
Q 「颯」は人名には適さないですか?
A 名前に使って不都合なことは何もありません。いま人気の字です。
Q 「唯」は人名には適さないですか?
A 名前に入れて困ることはないでしょうが、人により好みが分かれる字です。「たった一人」という意味を、類を見ないというふうにとる人と、孤独というふうにとる人がいます。
Q 舜 この漢字は人名には適さないですか??
A 名前に適する漢字、適さない漢字と明確に色分けするのはむつかしいですが、舜は隼や駿の字にくらべてやや口頭で説明がしにくい字ではあります。
Q 葉月という名前は8月生まれでないとおかしいのでしょうか?
A 生まれた月日と名前が合うかどうかなど、いちいちチェックする人はいませんから、実社会では気にしなくていいことです。ただ名づけのさいは、そういう口出しをされることが多いですから、ふりまわされないように気をつけることです。
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Q 出産予定日は2月なのですが、私の大好きな「桜」とういう字を入れては、季節が違うのでやはりおかしいでしょうか?
A そのような口を出す人がいますのでお気をつけください。名前と生まれた季節を合わせなくてもまったく支障ありません。好きな字を使うのがよい名づけです。
Q 子供に涼の字を使った名前をつけたのですが、涼の字を調べてみると物寂しいとか ひややかで冷たいとかよくない意味があることを知り思い悩んでいます。最新の質問の回答で涼の字には悪い意味がないとありますがどちらなのでしょうか
A 「涼」は水と京(高い建物を描き、高い場所を意味する)を合わせて、「すずしい」ということをあらわす字で、悪い意味はありません。なお辞典というのは専門家がつくっていますから、読み方を調べるには信頼性のあるものですが、何千年もの長い時期のなかで派生的に出た枝葉の意味がすべて並べられていますので、かえって漢字の本来の意味はつかめないのです。ただ漢字を成り立ちからきちんと解説した本も残念ながらほとんどありません。
(宣伝ではありませんが、「赤ちゃんにピッタリの名前が見つかる本」(PHP・牧野恭仁雄)では、名前に使われる漢字700字の本来の成り立ちと意味をのせています)
Q 名づけの本で「杏華」と書いて、「ももか・このか・ほのか・きょうか」と読み方が書いてあったのですが、読めるのでしょうか?「翔」は「と」と読めるのでしょうか?私が読んだ辞典に載っていないのですが、人名として正しいかどうかお教えください。
A 情報の質について確かめるのは大変立派なことです。杏華の読み方は「きょうか」が正しく、そのほかはまちがいです。翔は「と」とは読みません。辞典は専門家が作っていますから、学説の分かれる点はともかくとして、まちがった読み方は書いていません。名前は一度戸籍にのせるととりかえしがつきませんので、悲しいことですが、漢字の読めない人が書いた本は、すべて辞典で確かめたほうが安全です。
Q 牧野先生の本を読みましたが、本の中に遼や生の字が出てきません。一般的な字だと思うのですが何か意味があるのでしょうか?
A 著書ご愛読いただきありがとうございます。名づけの著書ではなるべく名前にふさわしい漢字だけを使って名前のリストをのせていますが、どの漢字が良い、悪いとカンタンに2色に分けられるものではなく、ボーダーラインに位置するような字もたくさんあります。
たとえば遼の字は電話で説明がしにくいので入れていませんが、最近のようにたまたま有名人が出れば説明はしやすくなります。また生の字を使った人には予想外の病気になる人が見られるのですが、本当にそうなる人は2~3割ですから、おおかたの人は該当しないといえます。
著書ではかなりきびしく漢字を選定し、そうした注意事項をもつボーダーラインの字も念のためすべてはぶいてあります。そんなわけで、「どうしてこの字がのっていないのか」という疑問もおきるかと思いますが、著書にのっていない字がすべて絶対に使ってはいけない、という意味ではありません。 |