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   名づけに関するご質問
 

    
     


 名乗り読みは時代によって変化するものなのでしょうか?
 名乗りは永い歴史上、習慣的に人名に使われてきた読み方ですから、ある読み方が流行して社会に定着することによって範囲が広がることは理屈の上ではあり得ます。ただどの辞典でもほぼ同じ範囲をのせていて、短期間に変化するようなものではありません。


 今年の5月27日に出産予定です!伯龍(はくと)当て字申請されますか
 ご質問の意味がわかりませんが、5月26日の改正戸籍法の施行のあとは、出生届の名前のふりがなによっては説明書の提出を求められることになります。ただしどういうふりがなが問題になるのか、OKになるのか、きちんとした基準は作られていませんから、実際は全国一律の客観的な審査はできないはずです。「タレントにいる」「ドラマや漫画で見た」「名づけの本に出ていた」などと言えば、どんなふりがなも通る、ということにもなりかねません。
 届出をする人は、役所の審査のことなど気にしても意味はありません。誰にも読めない名前をなぜつけたいのか、それが本当に良い名づけだと納得しているのか、それが大事なことです。決して自分を見失わないことです。


 改正戸籍法では、「氏名として用いられる文字の読み方として一般に認められているものでなければならない」とありますが、どの程度の読みまでが認められると考えられますか?例えば最近の名前では、「蒼空(そら)」、「一颯(いぶき)」、「大翔(やまと、たいが)」などがありますが、この様な辞典にない読み方や、途中で読みを切る読み方の名前は、役所によっては認められない可能性が出てくるのでしょうか?
 今年始まる国民全員のふりがなの届出については、すでに使われているものは原則として認められることになっています(その場合は預金通帳などを提示して証明するということです)。
 また届出がされない場合は、住民基本台帳にのっているふりがなが戸籍に記載されますので、特殊な読み方の名前で心配なら、届出をしなければよいことになります。
 あらたに生まれる子の出生届に書く名前のふりがなも、「一般に認められている」とはどういう状態を言うのか、どのように線引きするのか、意味が不明であり、役所は明確な基準をもっていませんので、実際には審査などできないだろうと思われます。
 法務省のHPや、法務省が出した「一問一答・戸籍法」という解説書によりますと、絶体に認められない例としてあげているのは、高を「ヒクシ」、太郎を「ジロウ」「ジョウジ」と読むようなふりがなだけです。


 娘がつけた孫の名前は人格が大凶だったので、画数がよくないよと言うと、私も夫も気にしないと返答しました。少しでも画数が良くなる流派を探したら旧字体を使うもので、今度は人格は大吉になりましたが、総画が悪くなってしまいました。私だけ画数占いに翻弄されています。元々画数占いに興味があり子供2人には占い師の助言を貰い吉以上の名前を30年前に付けた次第です。孫の名前は全部吉数じゃないけど大丈夫かしらと落ち込むわたしです。先生いかがでしょうか?
 何についてのご質問かわかりにくいのですが、ひとつ言えることは、占いを信じる、信じないは個人の自由であり、「信じろ」とか「信じるな」とか他人に言ってはいけないということです。

 先生の書かれた“海外では大丈夫?外国語で悪い連想になる名前と名づけ”の記事を拝読しました。英語圏で人によってはおかしな連想を起こす名前として挙げられていた中でコウマ・セイラ・ユキの理由がわかりません。 教えてくださいませんか?
 英語圏でも地域によって方言があり、全員が同じことを言うわけではないですが、つぎのような連想をおこすと言う人もいる、ということです。
  コウマ → 昏睡状態(coma)
  セイラ → さようなら
  ユキ → 不快(yucky)

 「心」という漢字を名前に使うのは良くない、というのを聞いたことがありますが、先生はどう思われますか。
 理由がわかりませんが、「心」の字は女の子の名前が作りにくいですが、使うこと自体は問題ありません。


 先生の記事などにある「読み易い名前」と「読み難い名前」の意味の違いを教えて頂けないでしょうか。「読めない名前」は辞書にない読み方かなと思いましたが、先生のお考えを知りたく宜しくお願い致します。
 漢和辞典にのっている「音」「訓」「名乗り」の読み方の範囲であれば、正しい読み方の名になります。辞典にない読み方はまちがいですから論外ですが、ただし「名乗り」の中にはほとんど誰も知らないような読み方も多く含まれれます。「名乗り」に含まれる正しい読み方であっても、他人に読めない難読の名前というのも世の中にたくさんあり、やはり名前としては難点になります。

 「亘」や「亘平」など、「亘」という漢字は、難読(読まれづらい)でしょうか。
 常識的には亘はコウ、ワタルと読まれ、亘平はコウヘイと読まれる名です。このほかの読み方をする場合は難読名前になるか、あるいは間違った読み方になる恐れはあります。

 このHPの漢字の正しい読み一覧を拝見しています。「月」という字の訓読みは「つき」「つぎ」の2つの記載ありますが、「つぎ」は、どのような使い方がありますか? 例えば…葉月(はづき)ちゃん、などを想定していましたが、本来の読みは、「づき」ではなく「つぎ」(きに濁点)が正しいのでしょうか?
A 漢和辞典では名乗りの中に「つき・つぎ」の二つをのせていますが、「つぎ」という名乗りが実際に使われる例はありません。実際の名前では、美月(みつき・みづき)、葉月(はづき)というふりがなになります。

 シワシワネームでない、読み易い名前を付けたいと考えています。そこで、今風の名前を付けようと思うとランキング上位の名前も候補になりますが、人気の名前は同じ漢字でも、辞書にある読み方と当て字読みの複数の読み方を持つ名前が散見されます。付けた名前が正しい読み方であれば、将来当て字読みの人と被ったとしても問題ありませんでしょうか?
A 正しい読み方にするのが名づけの基本です。当て字というのは間違った読み方であり基準にしないほうがよいでしょう。

「2人で一つの熟語になるような名前(真実、一路など)=一緒に仲良く、という期待が裏目に出て、離ればなれになったりするリスクがあります」と拝見しましたが、これはどのような意味でしょうか。また、上の女の子が○和で、下の男の子に○平と付けたい場合、つなげると「平和」になるので、やはりこれは避けた方が良いということでしょうか。
A 名前自体(名前の1部ではない)が、兄弟姉妹で一つの熟語になるような場合は、仲良くなるように、ともに成功するように、というまじない的な名づけになりやすく、名づけでまじないをやるのは結果が裏目に出ることが多くなります。無意識でやることも多いですが、避けたほうが無難です。なお「平和」の話は関係ありませんのでつなげないでください。

 途は名前向きの漢字でしょうか?中途半端など悪いイメージの言葉に使われる事もありますが、漢和辞典では、みちやみちすじと掲載されており、良い意味かと思いました。
A 
途はシンニュウ(道路の絵で、行くことをあらわす)と、余(長いヤネの絵で、伸びることをあらわす)を合わせ、先のほうにずっと続くことを意味します。名前に使われることは少ないですが、使っても支障ありません。なお漢字を組み合わせた熟語の意味から、もとの漢字の意味を考えるのは逆思考になってまちがえます。

 常用漢字の表外読みの読み方を、名前に使用することは問題ありますでしょうか?
 漢字は音、訓、名乗りの3つの読み方が辞典にのっている正しい読み方です。名前は音と訓だけではつくりにくく、名乗りの読み方が多く使われています。

 悠の字を「ハル」と読ませるのは一般的な読み方でしょうか?最近の辞書には訓読みで「ハル-カ」とありますが、正しい漢字の読み方・一覧の訓読み欄に記載がないので気になりました。
 悠の字の読み方は、「ユウ・ちか・ちかし・はるか・ひさ・ひさし」です。ハルカとは読みますが、ハルという読み方はありません。

 
「大(ダイ)」+止め字の名前を考えています。しかし、大は有名な名のり読みが多いので、止め字との組み合わせによっては、複数の有名な読み方を持つ名前になるかと思います。そのため、誤読されることが多いと思いますが、常識的な読み方でも誤読されれば社会の混乱は起こりますでしょうか。読み方に無理がなければ、大きな問題とはならないでしょうか。
A 
世の中には複数の読み方のある名前も多く、常識的な読み方であれば問題はありません。たとえば大輝という名はほとんどダイキ、ヒロキの2つの読み方でつけられ、どちらも常識的で支障はありません。ただし、ハルキ、マサキ、モトキ、トモキなどと読むのは、間違いではなくても他人に読めないため社会で使用しにくいという覚悟はいります。

 
最近の名づけは、読み方の多い名前が多い様に思います。読めない名前と読み方が多い名前は別物と考えて良いでしょうか。
A 
読み方が多いことと、読めないことは違います。漢字は正式には音、訓、名乗りの3つの読み方があり、たとえば昔からあった「良和」という名前は、音、訓、名乗りを組み合わせると100通り以上の読み方が出ますが、誰もが常識として「よしかず」と読みます。
 読み方が多い名が最近増えたわけではなく、常識とちがうふりがなや、辞典にない勝手なふりがなが多くなったため、他人に読めない名前が増えている、ということです。


 「煌」を「おう」と読ませる名前を検討中です。辞典によって記載されてない辞典もあります。「おう」という読み方は呉音だと記載されている辞典には説明があるのですが、名付けに呉音を適用するのは適切でしょうか。
 漢字の音読みの中にも、漢音、呉音、唐音などあり、いずれも正しい読み方ではあります。ただ漢音以外は日本人は日常あまり使うことがなく、呉音を使う名前は読めない人が多くて社会生活で不便をするという覚悟はいります。

 
名前の読みを本来は漢字一文字で読むが、置き字のように漢字を二文字の当て字にした方で、今までに改名された方はご存知でしょうか?改名された場合、戸籍には最初の名前の漢字は残りますか?
A 
何を知りたいのか趣旨がわかりにくいのですが、もし家裁へ「名の変更の申し立て」をするのであれば、重要なことは改名の理由と、新しい名前の作成です。難読の名前で社会生活で支障がある場合は、申し立ての理由としては認められます。そのさい新しい名前を記入しますが、文字数をどうするか、同じ字と使うかどうかは、ご自分で決めて審査を受けることですので、他人の話は関係ありません。

  「凪」で「なぎ」は中性的な名前になりますか?女の子につけたいと考えていますが、本人が困ることはしたくないです。
 凪(なぎ)は、もとは女の子にしかなかった名ですが、最近は男の子に多くなっていて、男女不明の名になっています。社会生活では混乱はおきるでしょう。なお最近は男の子に女の子の名をつけるのが流行していますので、現在女の子の名をつけても安心はできず、将来男の子にふえてしまうこともありえます。

 持っている漢和辞典を参考に、「維」を「ゆい」と読ませる名前を検討していたのですが、辞典によっては「ゆい」は載っておらず、一般的ではないと伺いました。所謂キラキラネームは避けたいのですが、「維=ゆい」も避けた方がいいのでしょうか。
 漢字の音読みは何通りかあり、維の字は漢音でイ、呉音でユイと読みます。ただし呉音は辞典によってはのせていないものもあります。呉音は仏教用語などに多く残され、維の字も維摩(ゆいま)という仏教用語で使われています。維はユイも正しい読み方ではありますが、名前の場合は他人に読めない名になるという心配はあります。なおキラキラネームというのは決まった定義はなく、まったく別の話になります。

 ◯太郎と我が子に付けたいのですが、◯介という従兄弟がいます。親族内で愛称が◯ちゃんで被りそうな場合、避けるべきでしょうか。
 共同生活をしていないかぎりよび名が同じになってもとくに支障はありません。

 「央」の字を名前に入れるか検討中です。成り立ちが良くない漢字は名前には使用しない方が良いのでしょうか?
 漢字は時代や地域によって意味が変化したり増えたりしています。成り立ちの上でよくない意味をもつ場合は、本人がそれを知ったときに自分の名前がイヤになる、ということはあり得ます。ただし漢字の成り立ちについてはおすすめの解説書もなく、簡単に調べることはできません。央の字についても成り立ちはわかっておりません。

 兄妹で同じ漢字が入るのは、良くないのでしょうか?
A 同じ漢字を使うこと自体が良くないということはありません。ただ「兄弟仲良く」などとまじないでやるのも何の意味もありません。


 巧真で「たくま」と読むのは間違っていたでしょうか。巧の字が【たく(み)】と書いてある本があったので付けてしまいましたが、先生の名前辞典では「たく」と読む名前が無かったので、名前のぶつ切りになってしまったのではないかと提出後に悩んでしまっています。
 巧の字の読み方は「コウ・たくみ・いさお・たえ・つとめ・よし」で、巧真は厳密にはコウマが正しい読み方です。提出後に議論をしても意味のないことですが、ただし読み方だけを変えるなら特別な手続きは不要です。

Q 渡邉の字画を知りたいです
 渡と邉の字の画数ということでしょうか。占いの流派により、渡の字は12画、13画、邉の字は16画、17画、20画などと、決め方がさまざまです。名づけとは関係のない話ですが、占いをする場合は流派を決めてはじめて画数が決まります。占いの世界に共通の決め方はありません。


Q 汰の文字は名付けには良くないですか?自然淘汰や警察沙汰といった熟語のイメージが強いので。
A 汰の字はサンズイと太(広い)を合わせ、水の流れが豊富であることをあらわします。たくさんの水で洗うことから、「より分ける」「吟味をする」という意味でも使われ、淘汰(より分けられる)、沙汰(吟味をすることがら。知らせ)という熟語にもなりました。自然淘汰、御無沙汰、という言葉で使われています。
 漢字は、字と字の組み合わせで別の意味の熟語が作られるので、熟語から字の意味を考えると逆思考になって間違えます。汰の字の意味は「洗う」です。


Q  ミコトという名前をつけた後に神様みたいでおこがましいや宗教的というネットの書き込みを見つけてしまい、そんな風に思われるのかととても不安です。名前の響きとしてしてふさわしくないのでしょうか?
A 
ミコトの名は女の子の大人気の名で、圧倒的に美琴の字が使われます。ただしまれに「命」と書く名が男の子につけられることがあり、この字を使った場合は「〇〇のみこと」という神様の名のような氏名にみえ、また女の子と間違えられる響きにはなります。
 ただその前に、ネットなどにあふれる素人さんの意見など見て動揺することのほうが問題で、それをやめることのほうが大事です。


Q  "大"という字は"タ"と読みますか? 名のりになっていないものもあります。
A 大の読み方はつぎの通りです。
「音」ダイ・タイ 「訓」おお・おおきい・おおいに 「名乗り」お・おい・おおい・おおき・き・た・たかし・たけし・とも・なが・はじめ・はる・ひろ・ひろし・ふと・まさ・まさる・もと・ゆたか


Q 
長男に◯◯スケ、次男に◯◯ノスケは順番がおかしいなどありますか?
A 
スケのつく名は昔の官位と関係のある名ですが、兄弟の順番とは関係がありません。


 五格と三才はどちらを優先させた方が良いですか。五格を控えても、三才のバランスほ悪くない方が良いですか。
A 残念ながら占いの話には決まった答はありません。トランプと麻雀とどちらが大事か、というような質問になってしまうのです。占いの世界に五格を重んじる流派、三才を重んじる流派があり、占いに興味のない人はどちらも重んじない、ということです。

 夫の名前が友太で、子どもが陽太(ようた)の場合、響きが似ているので、不便になるでしょうか。
A 電話の取次ぎなどで間違えるようなことが無ければ支障ありません。

 知人と同じ名前を付けた場合、やはりずっとその人を思い出すものなのでしょうか。響きが気に入っているのですが、子どもにイメージがひきづられるのではないかと迷っています。
A 候補の名前は知人の名をよけて出す必要はありません。気に入った名前がたまたま知人と同じであっても、マネをしたことにはなりませんので、知人は関係ありません。

 光将(みつまさ)と名付けて、あだ名をまーちゃんとするのはおかしいですか?
A あだ名におかしい、おかしくないの線引きはありませんので残念ながら決まった回答もありません。


 楓生と書いてカイと読ませたいのですが、人名漢字辞典で引くと「ふう ふうい りゅうき ふき かい ふうき」の読みが出ます。どの読みかわからないのって、キラキラネームになってしまいますか?
A キラキラネームの定義は決まっていません。キラキラネームになるかどうかより、カイは間違った読み方です。辞典にはのっていないはずです。人名漢字辞典とは何のことかよくわかりません。

 陽々丸(ようようまる)と名付けたいのですが、少し変わっている気もして子どもが苦労をするか不安な気もします。やはり珍奇ネームになりますか?
A 珍奇ネーム(珍しく奇抜な名前)に該当します。不安な名前をつけるのはよくない名づけです。(具体的なお名前についてはお名前診断から送信をお願いします)

 陽大と書いてハルトと読ませる場合、難読となりますか?私の小さい頃はなかった名前ですが、今は人気の呼び方ですし、読める人もいるので迷っています。間違った読み方だとつけたくはありません。
A 大の字の正しい読み方は「ダイ・タイ・お・おい・おおい・おおき・き・た・たかし・たけし・とも・なが・はじめ・はる・ひろ・ひろし・ふと・まさ・まさる・もと・ゆたか」です。トとは読みません。正しいか間違いかは辞典で調べるもので、人気で考えるものではありません。

 難読名をつけてしまい、改名を考えています。改名すると、子どもの人生に悪影響がありますでしょうか。
A 人生に悪影響というのはありませんが、改名の直後は知人へ周知徹底や書類の書き換えなど、当面は大変なことはあります。もちろん読めない名前を一生使うことと比べれば些細なことです。改名は歳をとるほど大変ですので、やるならできるだけ早いほうがよいでしょう。

 難読名だと、子どもに苦労をかけるでしょうか?響きを優先した名前をつけてしまい後悔しています。
A 難読名はもちろん本人が苦労するだけでなく、社会で混乱を起こして多くの人の迷惑にもなります。

 送り仮名を切って読む名前は望ましくない名付けの仕方ですか?例えば、逞しい→逞(たくま)、涼しい→涼(すず)などです。直す→直(なお)や勝る→勝(まさ)などの名前はよくあるし、違和感もないのですが…。

A 文字によります。涼(すず)、直(なお)は普通に名前に使われていて誰もがそのように読みますので何の支障もないですが、逞(たくま)は名前にあまり使われず、珍しい名になるので読み方に迷う人も多いと言えます。

 漢字一文字の名前で、漢字の意味も響きも好きで、子どもへの願いも込めた名前をつけました。しかし、メジャーな名乗りではないものを採用したため、初見では違う読みで読まれてしまうと思います。名付けてしまってからで本当に情けないのですが、考えれば考えるほど親の自己満足でしかない名前をつけてしまったと子どもに申し訳なく思ってしまっています。名乗りにはある読みだけど、メジャーではない読みの名前の子は、非常識な親の子だと、そんなマイナスな目で見られてしまいますか。

A 名乗りの読み方の中には、誰にでもわかるものもあり、誰も知らないようなものもありますので、一般論では何とも言えません。名づけは、人がどんな目で見るかを悩むものではなく、もっと現実を見る必要があります。人に読めずに社会で混乱が起き、人迷惑になる名前なら、文字を変えずに読み方だけをわかりやすく変えることは可能で、特に手続きは不要です。

 直接姓名判断をお願いすることは可能でしょうか。

A 姓名判断がお好きであれば占いの本かサイトを見ていただくか、占い師をさがすことになるでしょう。名前の専門家は聞かれれば姓名判断の説明はいくらでもいたしますが、占いをすることはありません。

 漢字表記は男の子っぽいけれど、読みが中性的な場合、将来的に苦労するでしょうか。
A 中性的とは具体的にどういうことかわかりませんが、男女を間違えるような名前なら本人も苦労し、他人も迷惑に感じることは、おおかたの人は言われなくてもわかっていることです(言われてもわからない人もいますが)。わかっていて心配しながらつけるのはおかしなことで、決して良い名づけとはいえないでしょう。

 中性的な名前はやはり子どもに迷惑をかけるでしょうか?
A 中性的というのは、たとえばアユタ、ヒナトのように男女を混ぜたような響きでも、いちおう最後のタ、トの音で男性とわかる名もありますし、本人が将来どう思うかは未定のことです。男女ともにある名をそのままつけた場合は、当然社会で混乱を起こし、本人や他の人たちが迷惑に感じることはあります。

 苗字の最後と名前の最初が同じ音の名付けは避けるべきですか?例 ふくやま まさはる にしやま まき
A 
個々人の好みの問題ですので、一般的な答が決まっているわけではなく、親が納得してつけるなら問題ありません。ただ、親自身が違和感を感じながらつけたり、他人の意見にふり回されるのは良い名づけではありません。


 夫婦で考え、子供に付けた名前が、本当に良かったのか不安で、改名申請までしています。漢字や読みなど、問題ない名前なので、気持ちが落ち着いている時には、変更する必要などないとも思うこともあります。自分の気持ちが分からず、子供にも申し訳ないという罪悪感があります。名前は変更した方がいいか、そのままの方がいいか、どうしたら良いでしょうか。
 ご質問の意味がわかりません。名前に問題ないなら親は改名は考えませんし、改名の申立ては正当事由(社会生活で困るという明確な難点)を書かないとできません。

 
夫と子供の名前の読みについて。夫の名前が雅之(まさゆき)で、息子に将生(まさき)という名前を考えていますが、読み方が一文字違いの名前は家庭内で避けた方がよいのでしょうか。
A 
読み方の一文字違いがいけないということはありませんが、電話の取りちがいなどの混乱がおきないように注意は必要です。

 名字の最初の文字と、名前の最後の文字が同じだと運勢が下がるとネットでみましたが、本当ですか?例えば、やまだとしや、などです。
 [運 ]という言葉がありましたら、それは名前の知識ではなく占いの話です。たとえばトランプ占いを「本当か?」と言ってみても意味はなく、信じる、信じないは個人の自由です。ただ名前の専門家で占いを信じる人はいません。

 苗字が左右対称のため、名前も左右対称を検討しています。左右対称の名前は強運と聞きましたが、先生はどのようにお考えでしょうか。
 [運 ]という言葉が出ましたら名づけの話というより、占いの話になります。占いを信じる、信じない、従う、従わないは個人の自由です。ただし占いに統計的な根拠はなく、名前の専門家で占いを信じる人はいません。左右対称の字で作る名前はきわめてせまい範囲に限定されます。

 父親の文字を女の子に使っても大丈夫ですか?ちなみに養子です。
 そのこと自体に問題はありません。具体的な名前の判断はまた別の話になります。

 夫婦の両方の名前に偶然にも「祐」が付く為、結び付きの意味も込めて、子供の名前も「祐」の付く名前を検討しています。懸念点等あれば、教えて頂ければ幸いです。
 親子の結びつきにこだわってまじない的に同じ字を使いますと、裏目に出て離れてしまうことも多いようです。名づけで大切なのは字や音の純粋な好みであり、将来のことを想定して占いやまじないをするのは大きなリスクがあります。

 苗字に季節を表す漢字が入っているのですが、名前にも季節を表す漢字を使うのは控えたほうが良いのでしょうか。例としては、「秋山春子」や「冬木夏雄」のようなイメージです。
 そのこと自体によい、悪いの答はありません。名前は親と本人が気に入ることが条件ですから、ご自分で違和感を感じたり、本人がいやがるかもしれないと心配しながらやるのは良い名づけではないのでやめたほうがいい、ということです。他人の意見にはふり回されないことが大事です。

 苗字の最後の音と名前の最後の音が同じになるのは避けた方が良いでしょうか。シゲタ ユウタなどの場合です。
 よび名は人によって好みがちがいますので、一般的な基準はなく、よほど呼びにくい名でなければ、親の好みを正解と決めるしかありません。違和感を感じながらつけるのはよい名づけではありませんが、納得できてつけるなら、他人の意見を聞く必要はありません。

 1番良い画数の漢字を兄弟それぞれにつけたところ、全く同じ画数になりました。兄弟で同じ画数は、運の奪い合いになるから姓名判断全ての流派においてタブーだという事を知り、不安になってしまいました。最近名付けたばかりで、気持ちの浮き沈みが激しくなってしまい、素直に名前を呼んであげられません。そもそもこのようなルールは本当にあるのでしょうか?
 それは名づけとは関係のない、占いの話です。占いを信じるかどうかは個人のご自由です。不安になったり、気持ちの浮き沈みが激しくなるのは、かなり占いに興味があるということですから、名前ではなく、そのことが問題のように思われます。そもそも占いに根拠などありませんから、「本当か」というご質問には、占いの好きな人にとっては本当なのでしょうし、占いに興味がない人にとってはウソです、としか言えません。

 止め字に「士」を用いて「◯◯ジ」と読む名付けを検討しております。「士」は、常用漢字表本表に記載の通り通常「シ」と読むこと承知していますが、呉音の「ジ」では社会的に通用しないと考えるべきなのでしょうか?呉音の名残と思われる読み方が、律令用語や仏教用語の熟語として残っている(「衛士(エジ)」や「居士(コジ)」など)ため、「士」を「ジ」と読むことに個人的に違和感を覚えません。また、「富士山」など、現代では「ジ」と読むことが広く認められているように感じます。
 漢字には一般に使われる漢音のほか、呉音、唐音、慣用音などの読み方があり、このうちのどれかの読み方で名前に使えば、間違いとは言えません。また司、士などの字は、名前の下側に使ってジと読む名前は現実にはよくあります。ただ一般論を言えば、漢音以外は特殊な熟語でのみ使われる読み方ですので、個人の名前で使った場合はほかの人には読みにくいとか、読み間違いをされやすい、という覚悟はいります。

 10/下旬-11/初旬誕生予定の息子に「萩」の字を使い「シュウ◯」と名付けることを検討しております。例 萩悟(シュウゴ)等 秋の七草の一つである「萩」から取ってきているのですが、名前の向き不向きについてご助言いただけると幸いです。
・「萩」の音読みで「シュウ」と読むのは一般的でない。
・実名より雅号やペンネーム向き。また馴染みが薄い。
・「萩」の字に対して古風な印象を受ける。
・萩の花の見頃(7-9月)と誕生月がずれる。

 萩は音読みでシュウの読み方しかありません。実際は名前にほとんど使われませんので、実名、ペンネームの区別も、古い、新しいの区別もありませんが、名前に使って支障はない字です。なお誕生の季節と名前は合わせる必要はなく、冬に夏の名前をつけてもまったく支障ありません。

 当て字の名前の子が増えており、私の子どもにも当て字の名前を検討していますが、当て字の名前について先生のお考えをお聞きしたいです。
 当て字というのは名づけの一種のように言われることも多いですが、単に間違った読み方の名前のことですから、それなりの覚悟をもつ必要があります。他人に読めずに迷惑になり、どう読まれても文句は言えず、よほどの有名人でないかぎり、社会で名前としての役目をはたさなくなります。


Q 
名頭に9画の咲をつけたいのですが、名頭9画は良くない統計でも出ていると聞きますが本当でしょうか?
A 
画数の話はすべて占いの話になりますが、占いを信じるかどうかは個人の自由ですので、本当かウソかという答はなく、信じる人は本当だと思っています。なお占いと統計はまったく関係はなく、名前の専門家で占いを信じる人もいません。

Q 
采という漢字を女の子に使いたいのですが、従来あまり見かけない気がします。何か悪い意味が含まれているのでしょうか。また、訓読みの采る(とる)から、<と>と読ませるのはルール違反でしょうか。
 この字は手で草花をつみとる意味で、採(つむ)、彩(色とりどり)の字に含まれ、悪い意味はありません。ただし日常使われないため、名前に使えば説明がしにくく、読みにくい名になります。「サイ、あや、うね、こと」と読む字です。「とる」という訓読みも、のせている辞典はありますので、「と」と読むことは間違いとはいえませんが、他人には読めない名になります。

 名前に『依』という字を使いたいのですが、“依存、憑依”などあまり良くない熟語を見かけます。一方で辞典では“助ける、いつくしむ”という意味もあることがわかりました。この漢字の成り立ちやイメージ、意味を教えて頂きたいです。
 原字は人と衣服を描いています。衣服のように人にくっつくことをあらわし、「たよる」の意味で使われました。とくに良い意味の字というわけではありませんが、よく使われる字ではあります。名前に入れること自体は別に支障はありません。


 女の子の名前で縦割れは良くない(縁起が悪い、幸せが割れる、将来結婚してどんな名字になるかわからないから避けるべき等)と耳にしたことがあるのですが、本当でしょうか。
 昔から流れている話ですが、まったく根拠はありません。ただ名づけは親の好みが大事ですので、割れる字が嫌いな人は使わないほうがいいですが、個人の好みであって他人に教えて歩くようなことではありません。

 「百」という字を「ハク(呉音)」と読んで名前の一部に使えるのかどうか判りません。お手数なのですが、お教え賜りたくよろしくお願い申し上げます。
 「百」の字の読み方は「ハク・ヒャク・お・と・も・もも」です。ハクは使えます。
Q 「々」という字は使えますか?
 「々」は字ではなく符号ですが、名前に使えます。