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     ナットクする 自信がもてる  赤ちゃんのうまい名づけ
         by All About 命名ガイド 牧野くにお            
 



   ●占い




 






   





                ■ 姓名判断はこんな占い


    
        
              字画のいい名前、悪い名前というのはあるのか?
 人の氏名を使って占いをするときは、字画がよい、悪いと分類しますが、流派によって字画の出し方はまちまちで、占いの世界に共通の見方はありません。つまり世の中にはじめから字画のいい名前、悪い名前が実在しているわけではないのです。
 このページは姓名判断(字画占い)のご紹介、ご説明ですが、「占いを信じてください」「かならず名づけに使ってください」ということではありません。名前の専門家の見方と、占いの答は、まったく関係ありません。占いにしたがう名づけは、やりたい人だけがやればいいことです。

          基本は五つの足し算だけです
               姓名判断のなかでもっとも広く知られているのが字画占いです。
   やりかたはカンタン。文字を数字(画数)になおし、五つのたし算をして吉凶をみるだけです。

 
天格数(名字の部分)
 
人格数(名字の最後の字 名前の最初の字)
 
地格数(名前の部分)
 
総格数(氏名全部)
 
外格数(人格以外の部分)

 
この5つの格数の吉凶をみるのが字画占いで、吉数が多いほど字画がいいということです。図では1624が吉数です。つまり、字画のいい氏名、悪い氏名の2種類があるのではなく、吉数がいくつあるか、というランクのちがいだということです。
これは占いのご紹介であり、統計で証明された事実ではありません。占いが楽しい、というかたは、占いにしたがって名づけをしている、ということです。
格数の計算のしかた、吉凶の決め方、意味づけなどは、占いの流派によってちがいます。

1〜40のなかで、吉数とされている数
活動力、力強さをあらわし、積極的な性格と創造力で希望を達成します。
明るく、明朗な性格をもち、多くの人の信用と支持を得られます。
人間関係の豊かさが成功につながります。商店や販売組織をつくるのに向いています。
つねに前進を心がけ、地道な努力をすることによって経済的に安定していきます。
独立心をもち、意志の強さがあります。協調性に欠ける面もあり注意が必要です。
目的を貫徹するまでやりぬく粘り強さと、困難を乗りきる力をあらわします。
11 温和な雰囲気をもち、周囲の信頼を得やすく、家や親族をまとめる役に適しています。
13 温和な性格と協調性を意味し、学問、教育、芸術方面の才能をあらわします。
15 おおらかで寛大な性格をもち、周囲の人の人気や上の人からの引き立てが得られます。
16 重みのある存在で、社会で強い影響力をもち、責任あるポストを与えられます。
17 意志の強さ、持久力、忍耐力をあらわします。人との意見の衝突には注意が必要です。
18 多少の困難はありますが、それを克服することによって成功することを意味します。
21 リーダーシップをあらわし、すぐれた判断力と統率力を発揮します。
23 積極的な性格とすぐれた指導力で世の中から評価を得ることをあらわします。
24 経済的、物質的な面で恵まれ、とくに親族の力によって発展できます。
25 価値観がはっきりしていてまじめであり、とくに教育関係には向いています。
31 ものごとを改革し、再建してゆく実行力、指導力をあらわします。
32 多少の波乱はありますが、中年をすぎれば経済的に豊かになってきます。
33 目標を変えない努力家です。地位や権力を得たときのトラブルには要注意です。
34 かなりの苦労をともないますが、それを教訓として生かせば大きく飛躍できます。
35 知性豊かで、人徳があり、すぐれた才能と人気をあらわします。
37 地道な努力と誠実さによって信用を得られます。孤立しやすいのが注意点です。
38 大胆なことは向きませんが、緻密な研究や作業の積み重ねが成功につながります。
39 すぐれた知性をあらわし、問題解決の能力によって、人からの評価を得られます。
(41以上の数については、吉数表をごらんください)

 占いの中には、四柱推命術や筮(ぜい)のように、ざっとつかむだけで何年もかかるような複雑なものもありますが、姓名判断(字画占い)は5つのたし算をするだけですから、ものの30分もあればわかる単純、素朴な占いです。

        流派によって占いかたはこんなにちがいます

     姓名判断そのものはカンタンな占いですが、流派によってさまざまなちがいがあります


文字の画数のきめ方がちがう
 
たとえば広末涼子さんのばあい、
広は、辞典どおり画だ
広は旧字の「廣」にもどして15
涼は辞典どおり11画だ
涼はサンズイだけ4画に数えて12画だ
子は辞典どおり画だ
子は画数に入れず、0画とする。
 というふうにちがうのです。
 「漢字には画数の霊力がある」と言う占いの世界でも、画数(霊力)のきめかたはマチマチです。



たし算のしかたもいろいろある
 1字名字や1字名前のとき
外側に1を加える
外側に1を加えない
外側に1を加えるが総格数には加えない
 というふうにちがいます。
 たとえば「弘」という1字名の場合、地格数は そのまま画だと言ったり、もうひとつ1を加えて画にしたり、地格数は1を加えるけど総格数には入れない、と言ったりします。


           
流派による足し算のちがい
○のついた数字は吉数

   


               
● 天格数と人格数の相性、人格数と地格数の相性をみる流派もある
 
これもやはり天格数、人格数、地格数の出しかたが流派によってちがいますから、広末涼子さんも、右の図のようにいろいろな答がでてくることになります。

  
天格と人格、人格と地格の相性
















天格数 10 10 10 10 20 20 20 20
  ↑
 
相性
  ↓
人格数 16 16 17 17 16 16 17 17
  ↑
 相性
  ↓
地格数 14 11 15 12 14 11 15 12

● どんな数が吉なのか凶なのか、どんな意味をもっているのか?
 
これも流派によって、説明がちがいます。
 わかりやすく1から30までの数の吉凶について、a〜mの13の流派での吉凶を表にしました。


  は大吉
  
は吉
  
は吉凶なかば
  ▲は凶
  ●は大凶





                    
(注)右の表にあげたもののほかにも、流派はたくさんあります。占いでは
 
「他運との組みあわせによって凶運に転じる」「忍耐と自重によって吉運を得られる」
といった表現も多く、そういうどっちつかずの言いかたをする流派は、この表には書きこめないのです。

(注)「どの流派でも悪いという数はさけたい」と言う人もいますが、そのまえに、格数の出しかたが流派によってちがいますから、「この流派で数えたばあいに…」と、やはりまず流派をきめなければならないのです。



各流派a〜mにおける数の吉凶

























10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
● 音を使う流派もある
 
字画のほか、名字と名前の音の相性をみる流派もあります。
 そのなかでもさらに漢字を音読みにする流派と、じっさいのよび名でみる流派があります。
 たとえば「広」の字は音読みでは「コウ」、実際は「ひろ」ですから、広末涼子さんの場合は、またもや右の図のように判断は分かれます。


音の相性の流派によるちがい
● 文字の画数の偶数と奇数の配列をみる流派もある
 
氏名の文字の画数を「偶数●」と「奇数○」に分けて、その配列で占う方法もあります。
 ただし、広末涼子さんの広や涼の字は、流派によって画数のきめかたがちがいます。
 そこでまた右の図のように判断は分かれます。

偶数・奇数の配列の流派によるちがい

● 五つの格数のどれを重視するのか?

 
人格数が大事だといったり、総格数が重要だといったり、女の子は地格数が大切だといったり、またど こか一つでも凶数があると不吉なことをヤマほど言ったり、これもさまざまです。

● 戸籍とふだん書く字のどちらでみるのか?

 
戸籍が渡邊さんとか、渡邉さんで、ふだん渡辺と書いている人は、どちらで数えるかは流派によってちがいます。

● 字画占いと、ほかの占いをまぜて使う流派も多い
 
字画占いと、図のようなほかの占いをまぜてつかう流派もあります。生年月日を使う占いとまぜた流派では、じっさいにお子さんが生まれ、その日時がきまらないと名づけの作業ができません。                    
字画占いとまぜる占い
  生年月日を使う占い
九星術
四柱推命術
算命術
最近はやりの風水
(ぜい)
血液型をつかった占い

だーれも知らない姓名判断

 このほか姓名判断には、右のような、あまり知られていない方法もあります。
 とくに流年法は筮
(ぜい)の知識がないとわからず、むかしから秘伝中の秘伝とされていて、いま占いの業界でもほとんど知る人もいませんが、べつに知っていて自慢になるものでもありません。しかもどこから伝わったのか韓国の姓名判断の本にのせられたことがあります。


そのほかの姓名判断
易象三才(えきしょうさんさい)
衝突年表(しょうとつねんぴょう)
流年法 (りゅうねんほう)
 ざっとこのように、おなじ氏名でも流派によって判断はマチマチで、ある流派でほめられても喜ぶのは早く、べつの流派で大凶になることはザラです。逆にある流派でけなされても、ほかに何十もの流派がありますから、あわててオチこむこともないのです。
●アメリカの子供も占いを?
 
アメリカにも onomancy という姓名判断とそっくりの遊びがあります。人の氏名を活字体で書いて画数をたし算をし、あ−だこ−だと言うのです。ただ日本と反対で、子供の遊びであり、大人はしないようです。